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発生ガス分析の概要

 現在、世界中で生産されている製品は、各種電子機器などたくさんの部品で構成されている例が多くなっており、それに伴い「腐食」「異臭」「変色」といった製品トラブルも増加する傾向にあります。これら製品トラブルの原因究明方法として、発生ガス分析は有効です。
 クリアライズでは、お客様のご要望に合わせた環境において、ご提供いただいたサンプルからガスを発生・採取・分析が可能です。主に測定は、ガスクロマトグラフ(GC)やガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)を用いて実施いたします。

 

 
 

発生ガス分析の特長

クリアライズ発生ガス分析の特長は、
・お客様の課題解決に向け、試験/分析を提案
・ご要望に合わせた環境での発生ガス試験が可能
・雰囲気ガス中の調査分析も可能
・課題となる目的成分をGC、GC/MSなどのクロマト分析を駆使し、定性/定量分析可能

弊社では、50年間以上にわたり、重電機器、電機電子機器、自動車、家電等々広範囲の製品やその部品に対して、製品開発・品質管理のサポート業務を実施しております。
お気軽にご相談ください。

発生ガス分析の内容と測定事例

1. 発生ガス試験とガス採取
発生するガスを調査したい場合は、評価目的により種々の加熱方法から選択します。ラボにて実施可能なケースは、種々機材を用いた実験系をご提案いたします。
加熱温度範囲の目安

加熱方法 温度範囲(℃)
管状炉加熱 50~900
容器封入加熱 40~200
ガスバック加熱 40~60
バイアル加熱 40~160
*最適な組み合わせで分析をご提案いたします。
測定の狙い 加熱方法 ガス採取方法 測定方法
樹脂を800℃で加熱した時のCO、CO2を測定したい 管状炉加熱 バック捕集 ガスクロマトグラフ
PVCを800℃で加熱した時のHClを測定したい 管状炉加熱 液体捕集 イオンクロマトグラフ
ゴムを50℃で長時間加熱した時の有機ガスについて定性したい 容器加熱 Tenax捕集 ガスクロマトグラフ 質量分析計
テープを100℃で長時間加熱した時のミスト成分を測定したい 管状炉加熱 低温トラップ捕集 ガスクロマトグラフ

発生ガス3つのパターン


2. 発生ガス・雰囲気ガス中の有機成分分析
 発生ガス・雰囲気ガス中の有機成分分析は、有害物質の状況把握のため需要な調査です。
 捕集ガス中の各成分の高感度分析のほか、異臭や腐食発生原因の調査、加熱処理により発生するガスの調査についても行っております。
 採取ガスについて、ガスクロマトグラフ(GC)、ガスクロマトグラフ-質量分析計(GCMS)、イオンクロマトグラフ、高速液体クロマトグラフ(HPLC)などを用いて成分調査を進めます。
TD_GC_MS外観
熱脱離-ガスクロマトグラフ質量分析装置(TD-GC/MS)外観
【事例:発生ガス定性分析】

熱脱離-ガスクロマトグラフ質量分析装置(TD-GC/MS)による測定、採取したガスから何が検出されるかわからない時は,GC/MSを使用して定性分析(成分の特定)を行います。
主にVOC成分を対象に分析について数多くの実績がございます。

発生ガス分析事例VOC検出事例
発生ガス分析 VOC成分検出事例
シロキサン分析事例
シロキサン分析事例
【事例:クリーンルームのシロキサン濃度測定】

  極低濃度の成分の発生を確認したい場合は、TD(Thermal Desorption)システムを使用した濃縮ガス分析を用います。大容量のガス中の有機成分を捕集することにより、一度の測定で低濃度の分析を行います。捕集管に現地ガスを50L程度捕集した場合、<10ppbレベルまで高感度測定が可能です。
GC_FPD外観
GC/FPD外観
【事例:腐食原因調査】

 装置腐食の発生現場雰囲気を採取、ガスクロマトグラフ(GC-FPD)で硫黄系ガスの分析を実施。硫化水素の発生を確認。
GC_TCD外観
GC/TCD外観
【事例:内部ガス調査】

 製品の膨れ調査として、ガスクロマトグラフ(GC-TCD)による採取ガスの無機ガス分析を実施、二酸化炭素が発生していることを確認。

  • サンプリングバック(PA)

    サンプリングパック(PA)

  • サンプリングバック(Al)

    サンプリングパック(アルミパック)

  • サンプリングポンプ

    サンプリングポンプ

【適用事例】
・雰囲気ガスの組成比
・異臭調査
・加熱発生ガスの定量分析
・各種有機成分定量
・未知成分の定性分析
・作業環境の異臭分析
・加熱発生ガスの定性・定量分析
・各種有機成分の微量分析 など

発生ガス分析関連の所有装置・仕様

ガスクロマトグラフ(GC)

〇日立 G-3000形

  • 水素炎イオン化検出器(FID)
  • アルカリ熱イオン化検出器(FTD)

〇日立 663形

  • 炎光光度検出器(FPD)
  • 光電離検出器(PID)

〇日立 G-5000形

  • 水素炎イオン化検出器(FID)

〇ジーエルサイエンス GC-4000

  • 熱伝導度検出器(TCD)
  • 水素炎イオン化検出器(FID)

〇島津 GC-2010

  • アルカリ熱イオン化検出器(FTD)

〇島津 GC-2014

  • 水素炎イオン化検出器(FID)
  • 炎光光度検出器(FPD)
ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)

〇島津 GCMS-QP2010Ultra

  • 四重極型、データ処理装置付
  • Tenax濃縮(サーマルデソープション)付属
  • パイロライザー(熱分解分析)付属

〇島津 GCMS-QP2010Plus

  • 四重極型、データ処理装置付
  • Tenax濃縮(サーマルデソープション)付属
  • パイロライザー(熱分解分析)付属

FAQ(よくあるご質問)

Q試料採取器材は用意していただけますか?+

A採取したいガス、測定項目に応じて、サンプリング方法のご提案から実施しています。機材の貸し出しにも対応しています。

Q試料ガス中のすべての成分が把握できるのでしょうか?+

AGCMSでは空気成分等無機ガス、アンモニア、酢酸、アルデヒド類といった成分は検出されにくいため他の測定と組み合わせる必要があります。

Qガスを採取するところからお願い出来ますか?+

A採取方法について数多くの実例がございます。状況をヒアリングして最適な方法をご提案いたします。

Q加熱雰囲気は選べますか?+

A窒素、アルゴン、ヘリウムなど不活性ガスで行うケースが一般的です。実施条件により対応可否が変わりますのでお問い合わせください

Q必要な試料ガス量はどのくらいですか?+

A測定項目によりますが、1L程度ガスバッグに用意していただきます。ガス量が採れない場合は、採り方を検討しますのでご相談ください。

Q微量のガス成分も測定できますか?+

A無機ガスでppmレベル、有機ガス成分でおおむねppb~ppmレベルの定量分析が可能です

Qパイロライザー(Py)GCMSを使用する場合、必要な試料量はどの程度ですか?+

A10mg程度ご準備ください。

Qパイロライザー(Py)GCMSを使用する場合、加熱温度の指定は可能ですか?+

A50℃~1000℃程度の間で設定可能です。温度範囲や加熱時間の指定も可能です。

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