各種金属材料の硬さ試験を行い、材料特性を明らかにします。
材料の硬さ規格値と比較することで判定します。また、溶接部などの硬さ分布や硬化層深さなどを評価することが可能です。
■ ブリネル硬さ(記号:HB)
材料表面に規定の鋼球(硬化鋼球や超硬質合金球)を一定荷重で押し込み、その際にできる圧痕(くぼみ)の大きさから算出
比較的柔らかい金属から中程度の硬さを持つ金属までの測定に適しています。
■ ロックウェル硬さ(記号:HR)
圧子(ダイヤモンド円錐や鋼球)を使用し、基準荷重と試験荷重の2段階に分けた荷重による圧痕の深さの差から算出。
プラスチック材の硬さを求めるのに利用され、ブリネル硬さ試験と比べて迅速に測定を行う事が可能です。
■ ビッカース硬さ(記号:HV)
材料表面にダイヤモンド製のピラミッド形状の圧子を一定荷重で押し込み、その際にできる圧痕(くぼみ)の面積から算出
非破壊試験の一種であり、試験片を大きく損傷させることなく非常に軟らかい材料から硬い材料まで幅広い範囲の材料に対して硬さを測定することが可能。
材料の硬さ規格値と比較します。また、熱履歴や圧延などによる硬さの変化を明らかにします。
表面改質処理や溶接部などにおいては、断面の金属組織観察を併用し、影響層の特性を明らかにします。
全自動ビッカース硬さ試験機外観
薪炭硬化層深さ測定例