環境規制物質分析

ユニバーサルPFAS制限含有調査

ユニバーサルPFAS制限含有調査の概要

身近な製品への主な使用例
PFASは有機フッ素化合物の総称で、難燃性、耐熱性、撥水性、撥油性、界面活性、絶縁性など多くの化学的性質を持つことから、半導体、フォトマスク、金属メッキ工程、食品パッケージなど様々な製造分野で使用されてきました。
しかし、近年POPs条約に基づき、REACH規則(欧州)、化審法(日本)、TSCA(米国)、CEPA(カナダ)などにより使用が制限され、その規制は徐々に強化され、その範囲は、世界の国や地域に広がっています。
クリアライズでは、液体クロマトグラフタンデム質量分析計(LC/MS/MS)を用いて、規制物質のPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(ペルフルオロオクタン酸)をはじめ、PFHxS、PFHxA、C9-14のPFCAsの含有量分析をすることが可能です。
製品への含有調査の他にも、近年問題視されている環境水中のPFAS測定も実施いたします。

ユニバーサルPFAS制限含有調査対象物質

 ・PFOSとその塩
 ・PFOAとその塩
 ・PFHxSとその塩
 ・PFHxAとその塩
 ・PFCAs(C9-C14)とその塩

ユニバーサルPFAS制限含有調査対象試料

・樹脂材料
・ポリマー加工品
・グリス、表面処理剤
・排水、地下水など

ユニバーサルPFAS制限含有調査事例

  • PFHxS

  • PFOA

  • PFOS

水環境中の分析事例

PFASは一度環境中に放出されると分解や除去が困難なことから、国内においても2020年より、PFOS、PFOAが水質管理目標設定項目に入り、PFHxSに関しても、新たなに水道法要検討項目に追加されるなど対策が進められています。


水質のPFAS分析には、高速液体クロマトグラフ/タンデム質量分析計(LC/MSMS)を用います。
水試料を固相抽出後、溶出した液を濃縮しLC/MSMSで測定を行います。MSMSによる質量分析を行うことで高感度・高分離の測定を実現し、定量下限 1ng/L(ppt)未満の分析が可能となり、水質管理目標値である50ng/L(PFOSとPFOAの合計値)を満たす精度を有しています。

クリアライズでは、PFOS、PFOA、PFHxSの他、代替物質C9~C14までのPFCA(ペルフルオロアルキルカルボン酸)類等の分析にも対応します(必要量:約200mL)。