各種金属材料や樹脂系材料などを対象に目的に応じた摩耗試験を行い、摩擦係数、焼き付き荷重、
摩耗量、表面性状などを計測し、摩擦・摩耗特性を調査致します。
実機で発生する摩擦・摩耗には、さまざまが摺動パターンがあります。実現象を再現できるモデル試験を提案し、摩耗特性を評価します。
摩擦・摩耗の表面観察を併用することで、摩擦・摩耗メカニズムを調査致します。
標準試験片以外の実機部品を用いた試験も行います。
1. 摩耗試験機の種類
4. フレッチング摩耗試験機
5. 高周速摩擦摩耗試験機
6. ピンオンディスク摩耗試験機
7. 雰囲気制御摩耗試験機
1.平面と球(円筒側面)
接触面は摩耗で大きくなり、摩耗とともに面圧が変化します。
2.平面と円筒(平面部)
精度よく接触させれば、接触面積は変わりません
傾いて取り付けてしまうと、摩耗するまで片当りします。初期の試験片接触面の平面度と、サブミクロン精度の取り付け作業が必要です。
3.平面と平面の接触改善
荷重の伝わる部分にボールを入れるなど、片当りを防止する機構を工夫します(自動調芯)
自動調芯でも摩擦で面圧の偏りが発生する場合があります。
4.再現性の良い接触方式
リング端面と自動調芯のあるブロックを組み合わせます。
回転摩擦では、2カ所の接触部に働く摩擦力が相殺され、片当りや面圧の偏りを小さくすることができます
リングの外径よりもブロックの幅を小さくすることで、摩擦面に油や液体、気体などの雰囲気との相互作用を検討することができます。
5.さらに…
交差円筒法や、その他の接触方法についても検討を続けています。
交差円筒法(Cross Cylinder)は、摩耗によって接触面積は変化しますが、可動片と固定片あるいは上下試験片が同じ形です。材質の組合せを変えた検討での試験数を少なくすることなどが期待できます。