各対象試験片(短冊および隙間)および試験体(製品など)を各種調製した試験溶液中に浸漬し、所定の温度にコントロールしたうえで、一定時間浸漬します。
浸漬試験前後における表面状態変化、重量変化および寸法変化を観察・測定して、対象材料の耐食性を評価します。また、金属材料以外でも、ゴムやプラスチック材料の浸漬試験による劣化なども評価可能です。
さまざまな材料について試験片を製作し、各種JIS試験およびご希望の試験条件(試験液や試験温度)で浸漬試験を行うことができます。試験前後の外観変化の確認を行うことで、試験環境中で腐食形態(全面腐食や孔食など)を把握できます。また、経過時間変化を確認することで、腐食速度も求めることもできる一般的な耐食性を評価できる試験方法です。
図1 JIS K 2234 不凍液の浸漬試験(実施例)
図2 JIS K 2234 浸漬試験後の各材料外観