腐食試験

応力腐食割れ試験

応力腐食割れ試験 概要

応力腐食割れ(SCC: Stress Corrosion Cracking)は、プラントや機器の重大な事故につながる可能性のある現象です。溶接や加工による残留応力、運転時の外部応力に加え、特定の腐食環境が重なることで発生します。
クリアライズでは、SUS304、SUS316Lをはじめとするステンレス鋼のSCC試験に対応。JIS G0576に準拠した試験方法で、お客様の材料の割れ感受性を評価し、最適な腐食対策をご提案します。腐食環境と応力負荷を模擬した試験で、安全性の向上とプラントの長寿命化に貢献します。

 

 
 

応力腐食割れ試験 特長

応力腐食割れ試験
応力腐食割れ試験

各種JIS試験および模擬実環境にも対応

さまざまな材料について試験片を製作し、各種JIS試験およびご希望の試験条件(試験液,試験温度,応力)で応力腐食割れ試験を行うことができます。 試験後の外観変化や破面状況を観察・確認することで、試験環境中での応力腐食割れ状況を把握できます。
SUS304鋼の試験後の割れ状況
SUS304鋼の試験後の割れ状況
経過時間変化を確認して、孔食発生時間・マイクロ割れ発生時間および割れ横断時間を求めることで、割れ感受性などを評価できる試験方法です。
適用分野
  • 高強度炭素鋼
  • オーステナイト系ステンレス鋼
  • フェライト系ステンレス鋼
  • マルテンサイト系ステンレス鋼
  • ニッケル基合金
  • アルミニウム合金・銅・銅合金
  • チタン合金など
事例
  • JIS G 0576 ステンレス鋼の応力腐食割れ試験
  • JIS G 0575 ステンレス鋼の硫酸・硫酸銅腐食試験
  • 中性塩溶液中における残留応力による影響確認試験
  • アルカリ環境での銅および銅合金の影響確認試験

SUS304鋼とSUS316L鋼の試験後の粒界腐食状況

  • SUS304鋼の試験後の粒界腐食状況

    SUS304鋼

  • SUS316L鋼の試験後の粒界腐食状況

    SUS316L鋼

応力腐食割れ試験 試験例

浸漬試験 試験例


ステンレス鋼の応力腐食割れ SCC試験 (Stress Corrosion Cracking)

JIS G0576 ステンレス鋼の応力腐食割れ試験方法

ステンレス鋼の応力腐食割れ SCC試験
ステンレス鋼の応力腐食割れ SCC試験


断面、破面観察例

断面破断面観察例