熱重量測定、熱量分析では、高分子材料、グリース、オイルなどの有機物や金属、セラミックス、ガラスなどの無機物において、加熱、冷却または一定温度に保持した際に起こる試料の重量や熱量の変化を、示差熱熱重量同時測定装置(TG-DTA)、示差走査熱量測定装置(DSC)等を用い、検出、解析し試料の熱物性を評価します。
また、クリアライズでは、リアルビューTG-DTA(光学観察機能付き示差熱熱重量同時測定装置)を用いることにより、光学観察により測定中の試料の変化を可視化し、寸法の変化や色の変化を解析可能です。
加熱、冷却または一定温度に保持したときにサンプルと基準物質に流入または流出する熱流が温度または時間の関数として測定されます。吸発熱反応を感度良く検出し、その際発生した熱量を定量することができます。
【固体、液体試料について測定可能】
【リアルビューTG-DTA】
【DSC】
CMYK、RGB、Labの三種類の色解析が可能です。
高分子材料の寿命評価を短時間に行うことができます。
温度プログラムによる試料外観の変化をTG-DTAデータとともに動画で見ることができます。
【ガラス転移点】
非晶質部の運動性が変化する温度
【冷結晶化】
非晶質部が加熱により結晶化する反応
【融解】
結晶質部が加熱により壊れて流動性を示す反応
【結晶化】
溶融状態から冷却していく際に分子鎖が再配列し秩序ある結晶構造となる反応
上記に示す反応の温度や熱量から試料の違いや物性を評価します。
上記特徴を生かしたエンジンオイルなどの機械油の酸化誘導時間測定に有効です。