近年カーボンニュートラル社会の実現に向けたCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization or
Storage)の検討が盛んに実施されています。
各排出設備から分離回収された炭酸ガス(液化炭酸)を再利用するためには、利用目的別の品質規格に合った炭酸ガスであるかを確認する必要があります。
カーボンリサイクルのコンセプト
(参照)資源エネルギー庁:CO2削減の夢の技術!
進む「カーボンリサイクル」の開発・実装(2021/4/30)
項目 |
指標(ISBT規格準拠) |
CO2純度 | ≧99.9% v/v |
水分 | ≦20ppm v/v |
酸素 | ≦30ppm v/v |
一酸化炭素 | ≦10ppm v/v |
アンモニア | ≦2.5ppm v/v |
一酸化窒素 | ≦2.5ppm v/v |
二酸化窒素 | ≦2.5ppm v/v |
非揮発性有機残渣 | ≦5ppm w/w |
非揮発性残渣 | ≦10ppm w/w |
メタノール | ≦10ppm v/v |
揮発性総炭化水素(メタンとして) | ≦50ppm v/v |
アセトアルデヒド | ≦0.2ppm v/v |
芳香族炭化水素 | ≦20ppb v/v |
二酸化硫黄を除く総硫黄分 | ≦0.1ppm v/v |
二酸化硫黄 | ≦1ppm v/v |
水中における臭気 | 異臭がないこと |
水中における味覚 | 異常な味がないこと |
水中における外観 | 着色やにごりが観察されないこと |
固体CO2の臭気 | 異臭がないこと |
固体CO2の外観 | 異物がないこと |
種類 |
1種 |
2種 |
3種 |
純度(v/v %) | 99.5以上 | 99.5以上 | 99.9以上 |
水分(v/v %) | 0.12以下 | 0.012以下 | 0.005以下 |
臭気 | 異臭のないこと | 異臭のないこと | 異臭のないこと |
食品添加物公定書 |
|
純度(v/v %) | 99.5以上 |
性状 | 無色、無臭の気体 |
遊離酸、リン化水素、硫化水素、 還元性有機物、一酸化炭素 | 規定された試験方法によって試験し、 検出されないこと |
ガスクロマトグラフ
ガスクロマトグラフ質量分析