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《電池材料評価メニュー拡充》
NMR分析装置リニューアルのお知らせ

 この度、クリアライズでは、電池材料評価メニュー拡充を主な目的に、核磁気共鳴(NMR)分析装置をリニューアルいたしました。
 今回のリニューアルでは、オートMAS*1プローブと固体用拡散プローブを導入いたしました。これにより、産業用リチウムイオン電池の研究開発におけるイオン拡散(運動性)評価技術として、より一層お客様のお役に立てるものと考えております。
 拡散プローブを用いたNMR拡散係数測定は、従来の電気化学的なインピーダンス測定に加え、イオンの移動する速さを自己拡散係数として数値化でき、マイクロメータ空間(距離)でのLi+挙動の解明に役立ちます。
 これまでの、NMRの主な分析メニューである化学構造解析や定量測定に加え、今後は運動性を比較評価するNMR分析サービスもご提案させていただきます。
 また、自動制御機能導入により、高効率化が実現され、昼夜、休日連続測定によって、今まで以上の短納期にて、お客様に分析結果をお届けします。
 ご興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。
 尚、NMR分析では、電池材料の他にも、有機材料の化学構造解析および組成比分析や無機材料の構造解析、有機物の定性・定量分析なども実施可能ですので、併せてお問い合わせください。
 *1 MAS:Magic Angle Spinning(マジックアングルスピニング)


《関連ページ》
 リチウムイオン二次電池(LIB)性能評価
 全固体電池性能評価試験

リニューアルNMR装置外観
リニューアルNMR分析装置外観


【NMRの評価項目】(当社サービス項目)
 有機材料(樹脂、塗料、ゴム、接着剤、油分など)の化学構造解析および組成比分析
 無機材料(電池材料や無機フィラーなど)の構造解析
 有機物(標準試薬や合成品、含有成分など)の定性・定量分析
 ダイナミクス評価(化学反応速度、結合部位の特定、相互作用)
 分子の運動性評価(拡散係数,緩和時間)

【装置仕様】
 日本電子社製 ECZ Luminous(G series)
 磁場:11.7T(1H核:500MHz)
 磁場勾配電源:30A
 固体:3.2mmオートMASプローブ
    (MAX:22kHz)
 溶液:5mm拡散プローブ
    ROYALHFXプローブ

【測定実績のある核種(溶液及び固体)】
 1H, 7Li, 11B, 13C, 17O, 19F, 27Al, 29Si, 31P, 79Br, 119Sn, 127I など